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Godspeed, Godzilla

ヤンキースの松井が、1HR6打点の活躍でMVPを取る前、11月2日のNYポストの記事です。

ゴジラよ、良い旅路を
ヤンキースでは状況はしょっちゅう変わるから、これだって変わるかもしれない。
が、松井秀喜がヤンキースの一員である時間は終わりに近づいている。うれしい代打ホームランも出たことだし、ここで彼がヤンキースにとってどんな意味があったのか、思い出しておきたい。

知っておくべきことは、成功することが彼ほど求められたアスリートは他にいないかもしれないということ。自分のため、日本でスラッガーとして得た名声を証明するため、いつも世界の中で実力を証明したい日本のため、そして彼の市場価値も考慮して大金をつぎ込んで獲得したヤンキースのためだ。
日本の記者をひきつれた松井は7年間で140本塁打、597打点、打率2割9分2厘、OPS.852という数字を残した。

さらに、その成績と同じくらい素晴らしかったのは彼の人間性だ。彼は一度も、一度もだ、日本人記者に対して平静を失うということがなかった。それは、大勢に囲まれた時も、ひどいスランプに陥った時も、どんなに手痛い敗戦の時も変わることは無かった。

アメリカ人の選手が似たような状況で彼のように謙虚でいられるなんて想像もできない。

彼を観るのは喜びだった。次の街がそんな彼に出会えますように。』


日本語訳なのでどれだけ原文に近いかどうかわかりませんが、特に最後の一行は、なんともセンチメンタルな表現ですね。
godspeedは古い英語の表現で道中の幸運を祈るという意味だそうで、再契約が難しい事を伝える記事だと思いますが、きっと彼の人間性をよくあらわした記事なのでしょう。

どうしたら、どんな時でも平静でいられるのでしょうか?

どうしたら、どんな時でも謙虚でいられるのでしょうか?

だから彼は、最後の最後で最もプレッシャーのかかった場面で実力を出す事ができるのでしょうね。

そしてだから、彼が遠い異国の人々の思い出に残る選手なのでしょうね。


Godspeed, Godzilla_d0152269_19235767.jpg

by touboukazin | 2009-11-05 23:21 | ひとり言
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