はちの旅日記(ファイナル)

お努めも終わり、八王子へ戻ります。帰りの電車は旧国鉄型車両113系、最近の電車と違って重厚感があり曲線もきれい。色もステンレスだけの味気ない色とは違います。
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車窓からは色づき始めた田んぼが一面に広がっています。お盆が明けると稲刈りの季節がやってきます、このあたりは台風シーズンの前に刈り取る早場米の産地。
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車内は、お盆初日ということもあって人影もまばら、向かい合わせのシートも貸し切り状態。もっとも最近は高速バスの利用者が多く、いつもこんな感じですが・・・。
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隣町の駅に着くと沢山の人が乗ってきました、お盆休みで買い物にでも行くのでしょうか?

と、隣は空いているのに、なぜか男性2人連れが座りました。それも明らかに日本国の人ではない濃い顔をして鷹の目のようなするどい目つきをしています。中近東の方でしょうか、 ア○ブ系の顔立ちです。ちょうど読んでいた本が、北○鮮とイ○ンが手を組んで世界中でテロを起こすっていうミステリー。気まずい雰囲気が流れます。

この2人、駅に着く度にホームを見たり立ち上がった落ち着きがまったくありません。まさかテロの実行犯か?あの服の下には爆弾が・・・?それとも秘密機関の取り引き現場なのか?こっちは本どころじゃなくなってきました。(以下は英語で!たぶん?)

男子A「いまどこだ?」

男子B「otoって書いてあるぜ」

男子A「じゃあchibaじゃないな」

男子B「ああ違うな」



次の駅に着くと


男子A「いまどこだ?」

男子B「namegawaと読めるな」

男子A「じゃあchibaじゃないのか」

男子B「ああ違うな」



これを延々と駅に着く度に繰り返しています、それもどんどん落ち着きがなくなってきました。どうやら千葉に行きたいらしい、こっちは気が散って本も読めません。思いあまって(以下英語で!たぶん?)


私「あなたたちは、千葉へ行きたいのですか?」


と言うと、びっくりした顔をして


男子A「お前は英語が話せるのか!」

私「日本国では中学高校で6年間、英語教育を義務づけられています。さらに大学へ行けば4年間、のべ10年ものあいだ英語を勉強しています。だからほとんどの日本人は英会話に不自由していません。」

男子B「おいA、助かったな」

男子A「ああ、助かった」



さらに2人とも嬉しそうな顔になりました、これを「地獄で仏」というのでしょうか?ああ「地獄でアラー」とでもいうのでしょう。


男子B「じゃあ千葉まで、あとどれくらいかかるんだ?」

私「あと約10分程度で着きますよ」

男子B「わかった10分だな」



と言ってはみましたが、10分経っても千葉には着きません。この成田線、単線なので上下線すれ違いとため駅で長い時間停車します、交換の時間を計算に入れるのを忘れていました。


男子B「おまえはさっき10分って言った、もう10分経ったぞ」

男子A「ああ、おまえはそう言った」



いくら10年間のりっぱな英語教育を受けて私でも、鉄ちゃん用語を英語で説明するのは大変です。そこで携帯で時刻表を調べて


私「千葉駅に18:24分に着くので安心してください」

男子B「ほんとうなのか?」

私「ええ、ちゃんと時刻表で調べましたから」

男子B「そんなものがあてになるはずがない!」

私「心配しないでください、日本国の鉄道は世界一優秀なのです。たとえ脱線したとしても定刻には到着しますから」



そんな会話を繰り返していると、やっと目的地の千葉駅へと到着です。電車、遅れなくてよかった(^_^;)前の2人も一安心、満面の笑みを浮かべています。


私「お待たせしました千葉駅に到着しました」

男子B「ありがとう、おまえのおかげで助かったぞ」

男子A「そうだお礼にうちの油田を一つくれてやろう」

私「いえいえ当たり前のことをしただけですので結構です。ではよい旅を!!」



最後に熱く握手をして別れました、異文化交流いいもんですねぇ〜。疑ったりして申し訳ありませんでしたm(__)mそれにして油田もらっときゃよかったな!

おしまい

※一部文中に、フィクションと妄想が混じっておりますが、ほぼノンフィクションですのであしからず。
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by touboukazin | 2010-08-16 15:17 | ひとり言
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