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〜はちの酒場探訪2〜『災い転じて明宝ハム』

わけあって東海道本線「大垣駅」を下車することに、改札を出ると外はもう真っ暗です。かつて東京駅を深夜に出発して、翌朝7時に大垣に着く普通列車がありました。寝台車ではなく、まっすぐな4人掛けの椅子に座ります、車内が暗くなる訳じゃないので本を読みながら外の景色を楽しむことができました。
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そんな大垣駅ですが、降りてみるのは今回が始めて。八王子駅に似た駅舎を出ると駅前には商店街広がっていました。もちろん、こんなに明るくてきれいな通りには目指すお店があろうはずもありません、細い路地と暗い道を探してひたすら歩きます。
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するとありましたありました、いい感じの店が!お店の前には、縄のれんと酒樽が。そしておじさんが乗ってるらしき自転車、店主の趣味をうかがわせる植木、次を期待させる雰囲気が漂っています。大垣市栗屋町『大衆酒場 盛升』
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中に入るとコの字のカウンターにおばちゃん、大衆酒場の定番です。お酒の常温を頼むと出て来たのはこちら「千代菊」、裏面には岐阜県羽島市とあります。「岐阜羽島」の羽島でしょうか?つきだしは、「ポテサラ」掴みはバッチリですね〜あっ、写真撮るの忘れて半分食べちゃた!
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お酒のお替わりと「コロッケ」を注文、つきだしと被りますが、静岡で学んだのは「食べたい時に食べる」ってこと。次のことを考えずにそのとき食べたい物を食べることにしました。常連の皆さんが頼んでいるだけあって、これは絶品でした。ジャガイモとひき肉の割合、そしてナツメグがほどよく効いていて、昭和の思い出いっぱいのお味です。
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お酒は、ずっと「千代菊」常温、そしてこれも皆さんが「ハムちょうだい」って頼んでいた「明宝ハム」をお願いすることにしました。地元のハムなんでしょうか?和風のサラミのような、あっさりとそれでいてしっかりとしたお味。始めて食べる味です、また食べたくなる味です。常連さんは「ちょっと炙ってね」っていってたので焼いても美味しいのでしょう!
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お酒3本、つまみ3品で2500円、そして歴史を感じるお店とおばちゃん、楽しそうに話しをする常連の客さんの会話がいい酒の肴となりました。関西のおっちゃん達も結構、いい味出してました。ほんとの酒飲みに悪いやつは、いませんね!いや〜ほんとに、いいお店でした。
帰りの駅へ向かう途中でスーパーに寄ってみると、肉売場に「明宝ハム」コーナーあり、「贈答用箱詰めできます」なんて書いてありました、きっと地元で愛されるハムなのでしょう〜
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Suicaを入れてパスケースがない事に気がついたのは、多治見から名古屋、大垣で乗り換え彦根に行く途中の車内で電話があったから。あわてて「近江長岡」駅で降り、駅員さんに相談したところ、結局大垣駅に取りに戻ることに。
連絡をとってくれた「近江長岡駅」の駅員さん、そして電話をくれた「大垣駅」の駅員さんの親切な対応に感激した私、予定にない途中下車をすることにしました。これがなかったらあの名店を見つけることなかったでしょう、縁というのは不思議なものです。


PS.帰って「明宝ハム」を調べてみると面白い記事が、面白い歴史があるのですね〜

静岡で行った『多可能』、大垣の『盛升』とてもいいお店だったのですが気になる事ひとつだけありました。それは、吉田○のポスターが貼ってあった事!
大衆酒場の伝導師のように雑誌テレビの出ていますが、某「なぎら○壱」が、「あいつ、あんな番組に出てるけど、本当は下戸だからなぁ〜」って言っていたことを、私は決して忘れません。
by touboukazin | 2014-10-19 09:30 | 酒場探訪
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